飛龍伝21

舞台の熱を感じた。

『飛龍伝21〜殺戮の秋〜』を観てきました。

つかこうへい作品の舞台は初めて。

長台詞、すごいです。

殺陣満載です。

出てくる人みな叫んでます。

幕が開いたら止まらない、

キャスト全員で一気に駆け抜けるお芝居。

誰も息が上がらないのがすごい。

その熱の吸引力で、2時間半、舞台を見つめてました。



時代は、学生運動のさなか1970年。

全共闘40万人。その弾圧に明け暮れる機動隊。

…はっきり言って、私には理解できない。

命をかけてまでの、この革命の空気は。

ましてや、尾崎豊の歌には共感できないという

さとり世代には、まったくもって意味不明なのでは

ないかしら。

でも、本当にあったことなんだよね。



まくし立てる長台詞を理解しようと

観客は必死でついて行く。

置いていかれないように。

そういう芝居だから、心の機微は伝わりにくい。

揺れる気持ちがあまりに唐突すぎて

”何なの?この人?さっきはああ言ってたじゃん!”

ってなっちゃう。

笑える台詞にふと空気が緩んだり、思わぬアドリブに

役者さんの素が見えてみんなで笑ったり、

そういうところは生身の人間が創る舞台って感じがして

和みました。



これが、つか作品の世界なのかぁって。

躍動と圧倒的な熱は、確かに伝わって

端々にきらめきが見える。

桐谷美玲ちゃん、顔ちっちゃ!想像以上の細さ。

背筋を伸ばしてすっくと立ち、前を見据える眼差しが

印象的でした。

帰りは美玲ちゃん気分で、青山を闊歩。

母校は銀杏臭かったw

学祭LIVEは、ゴールデンボンバーですってよ。

やっぱり舞台っていいな。

感性のスイッチを押してもらいました。