カオルちゃん

友人が亡くなりました。

訃報を知って、朝から友人達と電話で話して、一緒に泣いた。

カオルちゃんは、声優養成所の同じクラスで同じ時間を過ごした仲間の一人。

ずっと会っていなかったけれど、年賀状はいつもやり取りしていた。

長くレギュラーを務める仕事を他の方に任せていたことも、

闘病中だったことも、知らずにいました。

どんなに悔しく、心残りだったか。

彼女の気持ちを思うと、涙があふれてきます。



毎年行われる選別オーディションをくぐり抜けた11名のクラス。

みんな仲が良くて、兄妹みたいだった。

一緒に舞台もやりました。全員で意見を出しあって脚本を書いて、稽古して。

今の自分が始まった場所。私達の原点。

いたずらっぽさをたたえた大きな瞳で、ふふと笑って「あいり〜」と呼ぶ声が

耳元で聞こえる気がして、悲しいです。悔しいです。



でも、カオルちゃんのこと思うと、強い気持ちも湧いてくる。

カオルちゃんの分も頑張るよって。この仕事も、生きるってことも。