一日一絵本(#316〜322)

絵本の世界も、季節や行事は
常に先取りなんだなぁと、
絵本ツイートを始めてから気づきました。

表紙絵の並びや、一週間のラインナップを
考えるのも楽しいです。

#一日一絵本
2/10〜16に読んだ絵本です。


#316『あかいてぶくろ』
(林木林/ 文 岡田千晶/ 絵
小峰書店)

みぎとひだりは、いつも一緒。
ある日、ちびちゃんは、みぎをなくして
しまいます。それを拾ったのは…。
幸せそうな動物たち。
てぶくろに心があること。
胸にしんと響く温かい物語。素敵。


#317『ねむらせやのネミイ』
(阿部結 WAVE出版)

眠れないひとはネミイの家へ。
ネミイのさくせんで ”きみのねむけくん”が
戻ってくるように、がんばってくれますよ。
ユーモラスなネミイに、みんな気持ちが
ゆるむはず。さぁ、ネミイにまかせて。

最後のほうは自然とウィスパーで読んで
いました。きっとみんなそうなるのでは。
おやすみ前にぴったりです。
クラシカルな香りのする絵やフォント、
装丁も好き。

裏見返しで知る ”えー!ネミイって
そうだったの?!” も楽しいです。
よく見たらそうなのだけど、
気づかなかった。


#318『おばけかぞくのいちにち』
(西平あかね/ さく 福音館書店)

さきちゃんとたろうが寝る頃、
おばけのこ、さくぴーとたろぽうは
保育園へ。昼夜逆だけれど、
すぐ近くで暮らしている、おばけかぞく。
それぞれの日常が楽しい。似ているね。

おばけ、かわいいです。
特に好きなのは、たろぽうが、
おしろいばなのたねを集めて帰ってくる
ところ。あぁ!懐かしい!ってなりました。


#319『おべんとう いっしゅうかん』
(出口かずみ 学研プラス)

おべんとうばこのフタを ”パカッ!”
ワクワクする瞬間が詰まった、
縦開きのボードブック。
同じように作れそうなところも良いのです。
この小人さんが、いい味出してます。


#320『こねこのチョコレート』
(B・K・ウィルソン/ 作 小林いづみ/ 訳
大社玲子/ 絵 こぐま社)

4さいのジェニーが選んだ弟の誕生日プレゼントは
こねこのチョコレート。
夜、気になって眠れないジェニー。
甘い誘惑。微笑ましくて温かいお話。

絵がかわいいです。
こねこのチョコレート。
おもちゃやさん、おかしやさん。
ジェニーの頭の中が、こねこのチョコレートで
いっぱいになるところも。


#321『つららが ぽーっとん』
(小野寺悦子/ ぶん 藤枝つう/ え
福音館書店)

”つららさん はるは ちかいかどうか
おしえてよ” ぽーっとん、の音が、
だんだん短くなって、鼓動のようになって。
こういう春の音もあるのね。
透ける氷が眩しいです。


#322『わたし おねえちゃんになります』
(あいざわ ふみ こぐま社)

あかちゃんが来たら何をしてあげたらいい?
うたちゃんは、森のみんなに聞きたくて
ポストを置きます。中のお手紙は…。
繊細な優しい絵。
みんなの愛が溢れています。

うたちゃんの言葉が、同じようにあかちゃんを
待っている子に語りかけているようにも
聞こえて素敵です。
森の動物たちのお手紙も好き。

あいざわさんの「作者のことば」は
心に残りました。
幸せな気持ちに包まれる絵本です。


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